| 曲 名 | 内容・解説等 |
| ピアノ協奏曲 第一番 より 第一楽章 |
この曲の初演はロシアでなく、アメリカのボストンで行われました。それには、以下の実話があります。 当時彼は、この曲を約1ヶ月で苦しみながらなんとか作曲を終え、師匠でもある、ニコライ・ルーヴィンシテインに批評を仰ごうと試奏して聞かせた。 当然チャイコフスキーは絶賛を浴びるものと予想していました。しかし、試奏が終わると、彼は、黙りこんだあと、激しい口調でケバケバしいとか安っぽい、独創性がないと散々にこき下ろしたあげく、ここをこう直せば、自分が初演をしてあげてもよいと言ったのです。 確かにオクターブ奏法にあふれ、指使いも難しく当時のルーヴィンシテインでは理解できなかったのかもしれません。 チャイコフスキーは頑としてそれを拒否し、自分で初演してくれるピアノ奏者を物色していました。そこでドイツのハンス・フォー・ビューローを見つけ、適当な時に初演してほしいと依頼しました。丁度そのころ彼は演奏旅行中でアメリカへ渡る際この譜面を携えていき、ボストンで初演をしたのです。すると大成功を収めて、その様子を手紙で知り、チャイコフスキーは非常に喜びました。 その後、モスクワでも初演され、大成功を収め、ルーヴィンシテインは彼に謝罪し、自分の演奏会の曲としてしばしば取り上げることとし、その聴衆の絶賛に気をよくし、二人の仲が回復していきました。 この話しはロシア音楽界の世渡りの難しさ、チャイコフスキーの世間知らずとして、非常に興味深い話しです。 曲は、自由なソナタ形式で、序奏部はみなさん聞いたこともあるかと思います。主題部のテーマは切ないメロディーであり、心やすらぐメロディーであり、この第一楽章の真の価値が分かって頂けると思います。長いですが、じっくり堪能下さい。 |
| 作 曲 者 | |
| P.I.チャイコフスキー | |
| 編 曲 者 | |
| ― | |
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